状態異常の成功率
【SFC】ロマンシング サ・ガ2のフェイントやみね打ちの様な状態異常の成功率についてです。
はじめに
単純に成功率が知りたい場合はエクセルで状態異常の成功率を計算する電卓モドキを作ったのでこちらをどうぞ → 確率計算電卓.xls(エクセルデータ 32KB)
乱数判定の内容
フェイントや影ぬいなどの状態異常が成功する為には2個の乱数判定をクリアする必要があります。
- 命中判定 (攻撃が命中するかどうかの判定)
- 回避判定 (敵が攻撃を回避するかどうかの判定)
1. 命中判定とは攻撃が命中するかどうかの判定です(そのまんまです)。
2. 回避判定とは物理攻撃におけるガーダーに相当するものだと思ってください、状態異常の攻撃が命中しても敵の状態異常用のガーダーで弾かれると失敗となる訳です。
ケースパターンとしては以下の3パターンになります。
命中 回避 結果 消費乱数 × ミス 1個 命中判定でミスした場合 ○ → × ミス 2個 命中判定はクリアしたが、回避判定でミスした場合 ○ → ○ 成功 2個 命中判定、回避判定共にクリアして状態異常成功
現実問題としては回避判定でつまずいて攻撃失敗になるケースが大半を占めることになります。
命中条件
用語
- [ ]内の計算で端数が出た場合は切り捨てです
- 連続する2個の判定をクリアして初めて攻撃成功となります
- 「敵防御」の種類は技の攻撃属性によって異なります、基本は状防ですが以下の技が例外です
- 斬防御 = みね打ち、空圧波
- 射防御 = 粘液
LV依存タイプ
→技データ- 命中 + [LV ÷ 2] > (乱数 mod 100)
- 敵防御 × 補正 ≦ (乱数 mod 100)
大半の状態異常が該当するタイプ。
技の命中値に[LV÷2]の値がプラスされる、合成術のように2系統に依存している場合は「両方のLV合計÷2」なのでお得。
冥力依存タイプ
→技データ- 命中 + 冥力 > (乱数 mod 100)
- 敵防御 × 補正 ≦ (乱数 mod 100)
「黒点破、死神のカマ」「ライフスティール」「アストラルゲート」の4個の技が該当するタイプ
技の命中値に冥力の値がプラスされるが、黒点破以外の技は命中が100以上の値なのであんまり意味がない。
冥力+LV依存タイプ
→技データ- 命中 + 冥力 + [LV ÷ 2] > (乱数 mod 100)
- 敵防御 × 補正 ≦ (乱数 mod 100)
HP吸収系の「体力吸収、サクション、吸血」の3個の技が該当するタイプ
技の命中値に冥力の値と[LV÷2]の値がプラスされる。
魔力+LV依存タイプ
→技データ- 命中 + 魔力 + [LV ÷ 2] > (乱数 mod 100)
- 敵防御 × 補正 ≦ (乱数 mod 100)
「空圧波、ダークスフィア」「粘液、スパイダーネット」の4個が該当するタイプ
技の命中値に魔力の値と[LV÷2]の値がプラスされる。
命中判定、回避判定を無視する方法
特定の条件を満たすと命中、回避判定をスルーして確実に成功扱いにする事ができます。
ただし、敵が耐性を持ってると問答無用で失敗します。
回避判定を無視する方法
- 状態異常技の使用者を霧隠れ(フェザーシール)状態にする
- 攻撃する相手を「スタン」「マヒ」「睡眠」のいずれかの状態にする
上記の状態で攻撃すると回避不能攻撃になり、回避判定をスルーできるので成功率が跳ね上がります。残りの命中判定はザルなので、回避判定さえスルー出来れば成功率100%もいけます。
命中判定と回避判定の両方を無視する方法
- クイックタイムを使用する(使用ターンのみ有効)
命中判定、回避判定共にスルーできるので成功率は常に100%です。
敵が耐性を持っている場合について
フェイントやみね打ちなどのステータス異常を発生させる攻撃は敵が耐性を持っていると命中、回避判定そのものがなくなるのですが、空圧波、サクション、黒点破などのダメージを与えるタイプの場合は耐性でダメージを0に抑えるだけで、命中、回避判定は通常通り行われます(状況的には防御力を128以上にしてダメージ0にするのと同じ現象だと言えます)。
霧隠れ併用で100%成功する条件
上記の回避判定を無視する技を使用した際に成功率が100%なる最低条件の一覧表です。
条件の欄が『―』のヤツは最初から100%当たる技です。
- 打消し線
- 通常では到達できない条件
名前 | 必中条件 | 効果 |
---|---|---|
フェイント | ― | スタン |
ネコだまし | ― | |
足払い | ― | |
足がらめ | 土Lvが76以上 | |
不動かなしばり | ― | マヒ |
みね打ち | 斬Lvが26以上 | |
影ぬい | 弓Lvが36以上 | |
動くな | 殴Lvが96以上 | |
ゴーストライト | 火冥Lvの合計が36以上 | 魅了 |
ハートシーカー | 弓Lvが26以上 | |
ホラー | ― | 混乱3 |
プリズムライト | 水天Lvの合計が56以上 | 混乱1 |
分子分解 | 斬Lvが26以上 | 即死 |
死の舞い | 殴Lvが36以上 | |
皆死ね矢 | 突Lvが46以上 | |
次元断 | 殴Lvが96以上 | |
黒点破 | 冥力が18以上 | LP-1 |
イルストーム | 水冥Lvの合計が56以上 | 毒 |
空圧波 | 魔力 + 剣Lv÷2が23以上 | HP割合ダメージ |
ダークスフィア | 魔力 + 風冥合計Lv÷2が8以上 | |
マリオネット | 魔力が23以上 | 対象変更 |
体力吸収 | 冥力 + 風Lv÷2が13以上 | HP吸収 |
サクション | 冥力 + 剣Lv÷2が18以上 | |
活人剣 | ― | 敵撤退 |
例題
最後にいくつか計算例を上げて起きます。
- 例1) 体LV0でディアブロ(状防99)に不動かなしばり(命中150、補正4/16)を使った場合
- 命中境界値: 150 + [0 ÷ 2] = 150
回避境界値: [99 × 4 ÷ 16] = 24 -
- 150 > (乱数 mod 100)
- 24 ≦ (乱数 mod 100)
- 例2) 斬LV26でディアブロ(斬防20)にみね打ち(命中85、補正16/16)を使った場合
- 命中境界値: 85 + [26 ÷ 2] = 98
回避境界値: [20 × 16 ÷ 16] = 20 -
- 98 > (乱数 mod 100)
- 20 ≦ (乱数 mod 100)
基本的にマヒ関連は「不動かなしばり」の一強ですが、場合によっては「みね打ち」が良い場合もありますよ、という例です。
- 例1) 剣Lv10で魔力15のキャラがヴリトラ(斬防8)に空圧波(命中値75、補正16/16)を使った場合
- 命中境界値: 75 + 15 + [10 ÷ 2] = 95
回避境界値: [8 × 16 ÷ 16] = 8 -
- 95 > (乱数 mod 100)
- 8 ≦ (乱数 mod 100)
- 例2) 風Lv1&冥Lv1で魔力10のキャラがヴリトラ(状防64)にダークスフィア(命中値90、補正16/16)を使った場合
- 命中境界値: 90 + 10 + [(1 + 1) ÷ 2] = 101
回避境界値: [64 × 16 ÷ 16] = 8 -
- 101 > (乱数 mod 100)
- 64 ≦ (乱数 mod 100)
斬防は最も高い値でも金龍の「34」なので、斬属性である空圧波の成功率は比較的安定してます。対してダークスフィアはダメージ量は上ですが状属性なので命中率があまり安定しません(状防は1~128と敵によって様々)。
- 例1) 小剣Lv0でクィーン(状防32)にフェイント(命中値130、補正8/16)を使った場合
- 130 + [0 ÷ 2] > (乱数 mod 100)
- [32 × 8 ÷ 16] ≦ (乱数 mod 100)
- 双方を満たす確率を計算すると77.6%(198/255)となります
- 例2) 小剣Lv0で魔道士(状防64)にフェイント(命中値130、補正8/16)を使った場合
- 130 + [0 ÷ 2] > (乱数 mod 100)
- [64 × 8 ÷ 16] ≦ (乱数 mod 100)
- 双方を満たす確率を計算すると61.2%(156/255)となります
- 例3) 小剣Lv0で守護者(状防80)にフェイント(命中値130、補正8/16)を使った場合
- 130 + [0 ÷ 2] > (乱数 mod 100)
- [80 × 8 ÷ 16] ≦ (乱数 mod 100)
- 双方を満たす確率を計算すると49.0%(125/255)となります
フェイントはとっても優秀です。